RO水とは?RO膜(逆浸透膜)はなぜよく天然水と比較されるのか効果を解説 | カジタン

RO水とは?RO膜(逆浸透膜)はなぜよく天然水と比較されるのか効果を解説

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RO水とは?RO膜(逆浸透膜)はなぜよく天然水と比較されるのか効果を解説

天然水とよく比較されることの多い「RO水」。ウォーターサーバー選びなんかでよく出てくる言葉ですが、皆さんはRO水についてきちんと理解できていますか?

RO水って天然水より美味しくないんでしょ?
人工的に作った水っていうから、なんか信用できない……

そう思っているのはもったいない!いまやRO水の多くは天然水と同じか、あるいはそれ以上に優れた水といっても過言ではありません。

この記事では、

  • RO水って何?
  • 天然水とどう違うの?
  • 有名どころのウォーターサーバーはどっちを採用している?

結局私はどっちを選んだらいいの?選び方は?
このような疑問を解説していきたいと思います。

RO水ってなんだろう

RO水は、「RO膜を使った浄水処理を施された水」のことです。

……これだけだとまだ、分かりませんね。

浄水をつくる「ろ材」のいろいろ

浄水というのは、なんらかの「ろ材」に水を通すことで不純物を取り除いて作られます。

ろ材というのは、例えば

  • 粒状活性炭
  • 繊維状活性炭
  • ブロック活性炭
  • イオン交換樹脂
  • ハイドロキシアパタイト
  • 不織布
  • 超マイクロフィルター
  • RO膜(逆浸透膜)
などいろいろな種類があり、それぞれ「どんな不純物質を、どのくらいの精度で取り除けるか」が違っています。得意不得意があるので、浄水器の各製品はそれぞれのろ材を組み合わせています。

そんな中、それ単体で水分子以外のすべての質をほぼ完全に取り除くことができるのが、「RO膜(逆浸透膜)」です。

RO水をつくる最強のろ材「RO膜」

RO膜
RO膜(逆浸透膜)は、多くのろ材の中で最強の浄水能力を有しています。

その浄水能力は、水道水でも川の水でも、RO膜を通せば、水分子以外の物質が(ほぼ)一切ない「純水(ピュアウォーター)」を作れるほどです。

こんなに浄水能力が高いのは、0.00001ミクロンの超微細孔を持つRO膜は「水分子以外を(ほぼ)通さない」という特徴を持っているためです。

RO膜を通して作られた「純水(ピュアウォーター)」

純水
RO膜を使えば、原水がなんであれ、純水を作ることができます。

純水というととても美味しい水のように聞こえますが、実はそうではありません。純水には水分子以外の物質…...つまりミネラルも入っていないので、完全に無味・無臭です。

私たちがいつも飲んでいる水道水や天然水にはミネラルが入っていますので、それと比べても純水はさらに味がないということになります。いくら安全性が高くてもこれはよくありません。

純水に人工的にミネラルを添加する

純水に人工的にミネラルを添加する
ただの純水だと正直美味しくはないので、RO水として市販されているものの多くは、RO膜で作った純水に、人工的にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルを添加しています。

ミネラルが入ることで、味は自由に変わります。配合率によって水道水と同じようにもできるし、各地の天然水と同じようにもできるのです。

RO水はどうして天然水とよく比較されるの?

RO水が天然水とよく比較されるのは、ウォーターサーバー各社が、RO水と天然水のどちらかを採用しているからです。

なので、ウォーターサーバーを選ぶ際の比較のポイントの一つとして、「RO水か天然水か」といった比較がよくな されます。

この記事でもRO水と天然水の比較をしてみます。

天然水とは

天然水
天然水とは、「特定の水源において採水された、浄水のための特定処理以外を施していない地下水」のことを言います。

つまり、

  • 富士や六甲、南アルプスなどのいわゆる「名水地」で採れる水を、
  • 熱処理などの最低限の処理のみ施したもの
です。

天然水は自然のろ過装置により長い時間をかけてろ過されているため、最低限の処理さえ行えば人間が安全に飲めるくらいには綺麗になります。

また、天然のミネラルが含まれているため、採水地によって味や風味が異なります。

RO水と天然水の比較

具体的にどこがどう違うのかを表にまとめてみます。

RO水は純水とミネラル添加で違うので、その3つを比較してみました。

RO水 天然水
純水 ミネラル添加
原水 工場近辺の水道水や川の水 富士や六甲、南アルプスなどの「名水地」
ろ材・浄水 RO膜で水分子以外を極限まで除去 最低限の熱処理
ミネラル なし あり(人工的に添加) あり(元から)
安全性 非常に高い 高い
価格 安め 高め
完全に無味無臭 ミネラルの配合によって自由にデザインできる 採水地ごとに決まっている
ウォーターサーバーのボトル リターナルボトルが多い(返却必須) ワンウェイボトルが多い(返却不要)

どうでしょう。こうしてみてみると、「あれ?意外とRO水も悪くないな?」と思う人が多いのではないでしょうか?

有名どころのウォーターサーバーはRO水と天然水どちらを採用している?

有名どころのウォーターサーバー10社を調べてみました。
人気ウォーターサーバー10社の料金比較(500mLあたり)
サントリー天然水ウォーターサーバー 天然水 80円
コスモウォーター 天然水 79円
フレシャス 天然水 79円
ハワイアンウォーター RO水 78円
プレミアムウォーター 天然水 76円
信濃湧水 天然水 65円
クリクラ RO水 56円
アクアクララ RO水 50円
アルピナウォーター RO水 43円
ウォータースタンド RO水 月3,500円で使い放題

こうしてみると、やはり安いのは軒並みRO水です。

天然水とRO水の比率はちょうど半々くらいといったところでしょうか。

一番高い天然水サーバーと一番安いRO水サーバーでは2倍近くの差があります!

あなたに向いているのはRO水?天然水?

では結局どちらが自分に向いているのでしょうか。

手っ取り早く調べるには、以下の質問に上から順番に回答してみてください。

  1. とにかく安く抑えたいですか?
    YES → RO水
  2. 「原水が水道水や川の水である」ことに抵抗はありますか?(事実上の安全性も味も天然水と変わりません)
    YES → 天然水
  3. 「人工的にミネラルを添加している」ことに抵抗はありますか?(事実上の安全性も味も天然水と変わりません)
    YES → 天然水
  4. 2,3がNOだった場合→RO水

ほとんどの人にはRO水がおすすめかなと思います。

「富士の水が飲みたいんだ!!」など、その採水地の水を飲むということに特別な思いのある方は天然水をおすすめします。

RO水のウォーターサーバーにもっと目を向けよう

天然水という言葉がすごく魅力的なせいか、RO水はなにかと微妙な立ち位置として語られがちです。

しかしRO水についてよく知ってみれば、天然水とほとんど同じクオリティの水を安く楽しめるということで非常に魅力的であることがわかっていただけたと思います。

ウォーターサーバーを選ぶ際、RO水サーバーも検討に入れればずいぶん選択肢が広がります。ぜひ候補の一つに入れてみてくださいね。