アレルギー画像あり※チリダニ(ヒョウダニ)の駆除方法とアレルギー対策 | カジタン

アレルギー画像あり※チリダニ(ヒョウダニ)の駆除方法とアレルギー対策

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アレルギー画像あり※チリダニ(ヒョウダニ)の駆除方法とアレルギー対策

花粉症でもないのに咳が出る、子どもの皮膚に虫刺されではないかゆみがある、ぜんそくの原因が分からない・・、ひょっとすると悪い病気なのかも。

花粉症ではなく、花粉症のような症状が続く場合、ダニアレルギーかもしれません。ダニアレルギーを引き起こすダニにはいくつかあり、その中でもベッドや布団、マットなど肌が触れるところに多く潜むのが「チリダニ」(ヒョウヒダニ)です。

今回はアレルギーを引き起こすダニの中でも、最もメジャーなチリダニ(ヒョウヒダニ)につい解説して、その駆除方法や予防法、アレルギー対策について考えて行きたいと思います。

花粉症の季節とは別の時期に流行るのがダニアレルギーです。注意したいですね。

この記事を読めばわかることはざっくりこれ!

  • チリダニ(ヒョウヒダニ)の生態
  • チリダニ(ヒョウヒダニ)は「刺さないダニ」であること
  • 代わりに引き起こされるダニアレルギーの概要
  • ダニアレルギーを予防し、チリダニ(ヒョウヒダニ)を駆除する方法は何か

チリダニ(ヒョウヒダニ)とは?

家の中に生息するダニの中で最も多いのがチリダニで別名ヒョウヒダニと呼ばれています。
割合的には家の中のダニの8割~9割がチリダニの仲間だと言われています。

チリダニ(ヒョウヒダニ)の姿、特徴

チリダニ(ヒョウヒダニ)の特徴

最初に言っておくと、チリダニ(ヒョウヒダニ)は人を刺しません。

したがって、刺されて腫れることもありません。刺し傷がある場合、別のダニ(ツメダニなど)か、他の虫刺されです。

チリダニ(ヒョウヒダニ)で問題になるのは「ダニアレルギー」です。
花粉症に似た症状が出ます。これについては後段で詳述します。

チリダニは大きく分けて「コナヒョウヒダニ」と「ヤケヒョウヒダニ」の2種類がいますが、大きな違いはないので(産む卵などはヤケヒョウヒダニの方が多いのですが、害はほぼ同じです)、1まとめにして「チリダニ」ないし「ヒョウヒダニ」として扱います。

非常に小さなダニで人を刺すことはありませんが、人を刺すダニである「ツメダニ」のエサになります。

大きさは全長0.3㎜~0.4㎜で肉眼では見ることができません。
ちなみに拡大するとこういう姿をしています。

【コナヒョウヒダニ】
コナヒョウヒダニ

【ヤケヒョウヒダニ】
ヤケヒョウヒダニ

チリダニ(コナダニ)の生態

チリダニが生息しやすい場所

チリダニ(ヒョウヒダニ)は1年中繁殖して、特に室温22~28℃・湿度60~80%の環境で増えていきます。
つまり、特に梅雨~夏にかけての気候が繁殖に適しているということです。

冬場は、暖房で室温が上がっていますが、湿度が60%を超えることはあまりないので(むしろ湿度20%~30%で乾燥する)、そこまで気にしなくても大丈夫です。

チリダニ(ヒョウヒダニ)は人間を刺したり血を吸ったりすることはなく、ホコリや室内に落ちている食べかす、髪の毛、フケ、垢、皮脂、汗などを食べています。要は不潔な環境だと増えやすいということですね。

チリダニ(ヒョウヒダニ)が生息しやすい場所は、布団、ソファー、ベッド、カーペットなどの繊維が多い場所です。

これらの場所は、必然的にエサとなる髪の毛や皮脂が多いですよね。人間の肌に触れるところに多く繁殖すると思ってください。当然、その近くは湿度も高くなります。

チリダニはツメダニのエサになるのでやはり予防、駆除が必要

チリダニはツメダニのエサになるのでやはり予防、駆除が必要

チリダニは人を刺さず、アレルギーの原因になるので、花粉症と同じく、アレルギー体質でなければ無視してOK・・、というわけにはいかないんです。

このチリダニ(ヒョウヒダニ)は、大型で人を刺してかゆみをもたらす「ツメダニ」のエサになります。

チリダニ(ヒョウヒダニ)が繁殖すると、ツメダニも繁殖します。
ツメダニは誰これ構わず刺すので、アレルギー体質かどうかは関係なく被害に遭います。

チリダニ(ヒョウヒダニ)が多い場所は、人の肌に触れることが多い布団やベッドですから、それをエサにするツメダニに刺される危険性も格段に増えます。ツメダニは地肌を容赦なく刺すので、その繁殖を抑えるのは、エサとなるチリダニ(ヒョウヒダニ)の繁殖も抑えなくてはならないんです。

チリダニ(ヒョウヒダニ)だけなら体質でアレルギー反応を予防できますが、もれなく人を刺すツメダニも増えてしまうので、エサとなるチリダニ(ヒョウヒダニ)の駆除が重要だということをまず知っておいてください。

チリダニは刺さないダニ!他のダニと比較してみます

人が遭遇するメジャーなダニとその特徴を表にしてみました。

名前 チリダニ
(ヒョウヒダニ)
コナダニ ツメダニ イエダニ マダニ
大きさ 0.3~0.4㎜ 0.3~0.4㎜ 0.3~1.0㎜ 0.6~1.0㎜ 3.0㎜~1㎝
目視 見えない 見えない 見えない 見えることも 見える
刺すか 刺さない 刺さない 刺す 刺す(吸う) 刺す(吸う)
生息場所 カーペット、ベッド、枕、布団、ソファーなど 食品、畳など カーペット、ベッド、枕、布団、ソファー、畳など ネズミの体や巣 山・公園・河川敷・草地・庭など
エサ 埃、フケ、垢、汗 食品、畳 ヒョウダニやコナダニ ネズミや人の血 動物や人の血
家の中外 室内 室内 室内 室内 屋外
繁殖時期 1年中 6月~9月 7月~9月 6月~9月 9月~11月
危険性 アレルギーの原因 アレルギーの原因 腫れてかゆい 腫れてかゆい 重大な病気を媒介する死に至るケースも

チリダニ(ヒョウヒダニ)とそれをエサにするツメダニは、生態、生育環境がほぼ同じだということが分かります。
チリダニ(ヒョウヒダニ)を予防すればツメダニも防げそうですね。

繰り返しになりますが、チリダニ(ヒョウヒダニ)は人を刺しません。もし、寝室やベッドで刺された痕がある場合、それはツメダニに刺されたのだと思ってください。そして、当然そこにはツメダニのエサとなるチリダニ(ヒョウヒダニ)もたくさんいるわけです。

チリダニ(ヒョウヒダニ)のアレルギー症状を完全解説

ダニアレルギーの主な症状
チリダニ(ヒョウヒダニ)アレルギーによってどのような症状が現れるのでしょうか?また、自分がダニアレルギーを持っているのは検査で分かるのでしょうか?ネットの口コミも含めてまとめてみました。

ダニアレルギーの主な症状

ダニアレルギーは鼻、気管支(咳)、皮膚、目を中心にいろいろな症状が出ます。やはり花粉症によく似ているといえるでしょう。

主な症状と、その重さ(グレード)について表にまとめました。重い症状の場合、病院へ行き適切な治療を受けないと大変なことになる可能性は0ではありません。

部位 箇所 症状の概要 軽度 中度 重度
呼吸器 鼻水、鼻づまり、くしゃみ 時々起こる咳、鼻水、鼻づまり 繰り返す咳、鼻が詰まって苦しい 激しい喘息、呼吸困難、胸が締め付けられる
気管支 咳、喘息
皮膚・粘膜 皮膚 じんましん、かゆみ、湿疹 我慢できるかゆみ、部分的な腫れ、目の充血やかゆみ 我慢できない猛烈なかゆみ、全身のじんましん、顔全体が腫れる
かゆみ、目やに、充血、涙

アレルギー症状が軽い場合、花粉症+ちょっとしたじんましん程度で我慢できますが、重度のアレルギー症状が出ると呼吸困難など下手をすると命にかかわるアナフィラキシーショックが出ます。たかがダニだと油断していると大変なことになります。

ダニアレルギーの皮膚症状が出るとこういう感じになります。

ダニアレルギー
出典:クジョカツ!

刺されていないので、傷口がないのが特徴です。

アレルギーを引き起こすのはダニそのものではなくダニアレルゲン

アレルギーを引き起こすのはダニそのものではなくダニアレルゲン

チリダニ(ヒョウヒダニ)のアレルギーは、生きているダニによって引き起こされるのではありません。チリダニ(ヒョウヒダニ)は刺さないダニなので、生きているダニそのものに害はないと知ってください。

注意
アレルギーの原因となる「アレルゲン」は、チリダニ(ヒョウヒダニ)の死骸、糞、抜け殻などになります。
それが乾燥した環境で粉々になり、0.01㎜くらいの微細な粒子になり、体内に吸引されることで、花粉症のようなアレルギー反応が起きます。

ダニアレルギーにはそれぞれの人の許容値(閾値)があり、それを超えて体内に入り込むとアレルギー反応が出ます。
つまり、花粉症と同じように大人になってから発症する人も多いのです。

しかも、ツメダニなど刺すダニの場合、患部の傷がいえればそれで治りますが、チリダニ(ヒョウヒダニ)の場合、アレルギー症状なので、完治するまで数年かかることもあり、下手をすると一生付き合っていくことにもなります。

家の中からチリダニ(ヒョウヒダニ)を追い出しても、どこかでそれに触れると花粉症のようにアレルギーが出るかもしれません。

チリダニ(ヒョウヒダニ)アレルギーの時期は花粉症とは違い夏に多い

チリダニアレルギーの時期

花粉症の場合アレルギー反応が出るのが
●スギ花粉:2月上旬~6月上旬
●ヒノキ花粉:3月中旬~5月下旬
ですが、ダニはそれと時期が異なります。

チリダニ(ヒョウヒダニ)は1年中繁殖しますが、特に増えるのが、それをエサとするツメダニの繁殖時期である夏場(7月~9月)の1か月前の6月~8月です。

しかし、上で書いたように、生きているチリダニ(ヒョウヒダニ)はアレルギーを引き起こしません。

彼らが死んだり、脱皮したり、糞が蓄積する2か月後の8月~10月にアレルギーのピークが来ます。

つまり、花粉症の時期とは明確に異なるので、盛夏~秋にかけて花粉症と似たような症状が出た場合、花粉ではなくダニアレルギーを疑ってください。

チリダニアレルギーかどうかは検査で分かる

ダニアレルギーを疑っても、確実にそうかどうかは検査をしないとわかりません。花粉症と同様、今では血液検査で簡単にチリダニ(ヒョウヒダニ)に対してアレルギーがあるかどうかがわかります。

アレルギー検査

これは筆者が4年ほど前に行ったアレルギー検査の結果表です。アレルギー科や皮膚科、呼吸器科だけではなく、内科でも血液検査はやってくれるはずです。

表の見方として、測定値が0.34以下なら陰性で、ダニアレルギーではありません。もちろん、花粉症のように後天的にアレルギーになるかもしれませんが、ひとまず安心できます。私も「0.29」なのでまぁ、高めの陰性ですが、症状は出たことがありません。

もちろん、血液検査の結果については医師からしっかりとフィードバックを受けてください。素人判断は禁物です!

実際にアレルギーに苦しむ人の生のつぶやきを拾ってみた

実際にチリダニ(ヒョウヒダニ)のアレルギーに苦しんでいる人のつぶやきを拾ってみました。花粉症は春先だけですが、ダニアレルギーの人は年中苦しんでいることが分かります。

やはりあまり軽く考えていてはいけないようです。

チリダニ(ヒョウヒダニ)アレルギーの治療は医師の診察を受けよう

チリダニ(ヒョウヒダニ)アレルギーの治療は医師の診察を受けよう

筆者は医師ではないので詳細は書きません(書けませんが)、刺されたときのようにムヒを塗って放置というわけにはいきません。

どのアレルギー症状が出ているかにもよりますが、眼科、耳鼻科、皮膚科、アレルギー科などへ行き医師の診察を受けてください。放置すると悪化することもあります。

ダニに刺されたときのように虫刺され用の市販薬を塗ってOKというわけにはいきませんので、ツメダニよりもチリダニのほうが怖いということが分かると思います。

なお、ペットがアレルギー反応を起こしていて、それがチリダニ(ヒョウヒダニ)によるものが疑われる場合は獣医に連れて行ってください。素人判断は禁物で、市販薬などでは余計症状が悪化してしまうかもしれません。

これで万全!チリダニ(ヒョウヒダニ)の駆除、予防方法を公開

ではどのようにチリダニ(ヒョウヒダニ)のアレルギーから身を守ればいいのでしょうか?大きく3段階のステップで考えます。

  1. ダニを退治する
  2. ダニの死骸等を除去する
  3. ダニが付かないようにする

順序1 チリダニ(ヒョウヒダニ)を駆除する

1.布団や毛布、マットなどはは熱で退治しよう

布団や毛布、マットなどはは熱で退治しよう
チリダニ(ヒョウヒダニ)は他の家にいるダニと同様に熱に弱く、50℃の熱で20~30分程度、60℃以上の熱ならば数分で死滅させることができます。

高温の熱に当てる方法として、コインランドリーの業務用乾燥機をおすすめします。コインランドリーの乾燥機は、80℃~90℃の超高温で10分~20分乾燥させるので、確実にチリダニ(ヒョウヒダニ)を退治することができます。

家庭用乾燥機の中にも50℃~60℃の熱風が出るものがあれば(そしてそこに布団が入れば)そちらでも構いません。ただしその場合は少なくとも30分以上乾燥させて、確実にチリダニ(ヒョウヒダニ)を退治しましょう。

2.スチームアイロンやダニアースも効果的

スチームアイロンやダニアースも効果的

カーペットや大きなソファーなどコインランドリーに持っていくのが難しいものは、スチームアイロンの熱と蒸気を当てて、その熱でチリダニを退治しています。

アイロンであれば数秒でチリダニ(ヒョウヒダニ)は退治されるので、ベッドや布団などに使っていただいても問題ありません。

「ダニアース」などの噴射式殺虫も有効です。畳の奥などアイロンも当てにくい場所は、噴射口の針を刺してそこから薬剤で殺虫していくのが効果的です。

乾燥機のように一気に高熱に当てられないものについては、地道に熱殺虫していくしかありません。

3.バルサンに代表される燻煙剤は実は「駆除」には向かない

燻煙剤はチリダニに不向き!
ダニの駆除=バルサンが思い浮かぶ人もいるかもしれませんが、確かにバルサンの煙が届けばそこにいる虫(ダニ)は死にます。

しかし、チリダニ(ヒョウヒダニ)は目では見えない小ささであり、布団の中やカーペットの繊維に紛れているものについては退治できない可能性があります。ベッドや布団にバルサンの煙をかけたらそのまま使えませんよね。

その後コインランドリーで洗いすすぐならば、最初からコインランドリーで乾燥させればいいわけで、ゴキブリなど大型の虫には効果がありますが、目に見えないチリダニ(ヒョウヒダニ)にはあまり効果がない、しないよりまし程度に思っていた方がよさそうです。

ゴキブリ退治のついで、くらいならばいいですが、チリダニ(ヒョウヒダニ)に100%の効果は期待できないので、それを意識しておいてください。

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バルサンの使い方!ダニ駆除の効果とは?

4.ハウスクリーニング業者に依頼する

確実にチリダニ(ヒョウヒダニ)を退治したいならば、ハウスクリーニング業者の「ダニ駆除プラン」やダニ退治専門業者に依頼してもいいでしょう。

  • ハウスクリーニング=該当箇所全般のクリーニング(畳部屋1室など) 1室 20,000円前後
  • 害虫駆除専門業者=「ダニ退治プラン」 1室30,000円前後
害虫駆除専門業者の方が高めですが、ダニ退治に特化したスチームや薬剤などを利用するため効果が高くなっています。

以上1~4の方法で、布団やカーペットにいるダニを殺します。
しかし、チリダニ(ヒョウヒダニ)の場合それだけでは終わりません。

順序2 アレルゲンを除去する

チリダニ(ヒョウヒダニ)を退治、つまり殺してもそのまま放置していてはいけません。そう、ダニの死骸こそがダニアレルギーの原因になるからです。アレルゲンである死骸、糞、抜け殻はそのまま放置できません。

そのためアレルゲン除去の方法として、以下を実践してください。

1.掃除機で吸い取る

掃除機で吸い取る

物理的に吸い取るのが確実です。掃除機を使って、念入りに時間をかけて吸い取ってください。掃除機を活用することでアレルゲンを取り除くことができます。

一方、よくしがちな「布団を天日干しにしてたたく」というのはチリダニ(ヒョウヒダニ)のアレルゲン除去には役に立ちません。逆にアレルゲンを布団中に拡散してしまうのでダメです。

2.水洗いをしてしっかりすすぐ

水洗いをしてしっかりすすぐ

ダニの死骸、糞などは水溶性なので、水洗いすることで水中に溶かして除去することができます。
つまり、大量の水でしっかり徹底的に寝具を洗ってしまえばすっきり流すことができます。

アレルゲンを除去して、ダニアレルギーを起こさないようにするには、吸い取るか洗い流すか、どちらか(あるいは両方)しかないと思ってください。
物理的にその場からなくすしかありません。

順序3 ダニが繁殖しないように予防する、チリダニの予防法

チリダニ(ヒョウヒダニ)を退治し、その死骸や糞などアレルゲンを除去すれば、ひとまずアレルギーの原因はなくなりました。
しかし、それだけではまたすぐに服や皮膚にまとわりついたダニが、家に中に入り布団などで繁殖してしまいます。

駆除した後は予防が大切です。

チリダニは室温22~28℃・湿度60~80%の環境で増えていきます。
予防のためには、そうではない環境を作ってあげることが大切です。

では具体的に何をすればよいのでしょうか?考えてみたいと思います。

1.定期的な清掃、環境維持は原則

定期的な清掃、環境維持は原則

定期的に室内や布団をクリーニングするのは当然です。こまめな雑巾がけ、水ふきや掃除機などを使います。

乾燥している日に布団を干して、中の湿度を下げてあげることも大切です。
カーペットは定期的に洗い、敷きっぱなしにしない、布団も定期的にクリーニングに出すなど当たり前にできることを当たり前にすることが大切です。

アレルゲンは掃除をしていると空気中に広がるので、マスクをしたり、空気清浄器をかけたりして、体内に吸い込まないような配慮も合わせてお願いします。

2.チリダニ(ヒョウヒダニ)が繁殖しないよう部屋の湿度を下げる

部屋の湿度を下げる

チリダニ(ヒョウヒダニ)は湿度60%~80%で繁殖しやすくなるので、それ以下にしてあげると少なくとも大量繁殖は防げます。

冬の太平洋側は乾燥しているので、あまり気にしなくていいかもしれませんが、夏~秋にかけての高温多湿な時期は、暑くても部屋の窓を定期的に開けるなど換気を徹底して湿気を外に逃がしてあげてください。

除湿器があればそれを併用していただいて構いません。

冬場は逆に加湿器を使っている人も多いと思います。合わせて暖房を使用していますから、ダニが繁殖しやすい環境を作り出す可能性があります。部屋に湿度計を置き、湿度50%くらいになったら加湿器を止めるなど工夫してください。

ただ、あまり乾燥すると、今度はインフルエンザ等のウィルスが活発化するわけで、適度な加湿はもちろん重要です。

3.布団や畳を定期的に干して湿度を下げる

布団や畳を定期的に干して湿度を下げる

布団や畳を定期的に天日干しにするのは、湿度を下げるうえで重要です。ただ、年中乾燥した晴れの日が続くわけではありません。

その場合、コインランドリーで乾燥させたり、布団の宅配クリーニングサービスを使ったりするのも1つの手です。これならプロの手で、暑い夏も梅雨も乾燥させることができます。

布団の宅配クリーニングについては、当サイトの
布団の宅配クリーニングを徹底比較 | おすすめランキング10選
を合わせて読んでいただければわかりやすいです。
布団や畳の湿度を下げるにはなかなか大変ですが、ダニ予防のために重要です。店舗干しできれば積極的に行う、難しければ宅配クリーニングサービスを利用する、これで行きましょう。、これが一番有効な方法です。

4.ダニ予防寝具を使う

ベッド、シーツ、布団、枕など寝具には「防ダニ加工」が施されたものがあります。少々値は張りますが、湿気がこもりにくく、チリダニ(ヒョウヒダニ)だけではなくツメダニや他の虫を予防する効果もあり、検討してみてください。

  1. 防ダニ布団
    高密度で小さなチリダニ(ヒョウヒダニ)も入り込めない折り方をしていて、高温で洗濯が可能なものです。コインランドリーで洗濯&乾燥してもダメージが少ないです。
  2. 防ダニシーツ
    肌に直接触れるシーツにも防ダニ加工があります。薬剤でダニを忌避する加工、高密度織りでダニが入ってこない加工、そして防水加工で湿気がこもりにくい加工をしています。寝心地は・・・シルク100%のシーツなどに比べると落ちるかもしれません。
    あとは寝心地とダニ予防どちらを優先させるか、みなさんのご判断になります。
  3. 防ダニマットレス
    マットレスは直接肌に触れるものではありませんが、ダニが繁殖しやすい「床」になりがちです。防ダニマットレスは、特殊素材によってダニ忌避効果を持っています。
  4. 防ダニ枕
    最後は枕です。頭部は当然鼻や口に近いので、ダニを吸引してしまうリスクが高い場所です。防ダニ枕は、高密度木地を使っていて、ダニが入り込む隙間を狭くしています。
    枕の場合、他の寝具以上に寝心地の良さが重要になるので、本当に評判がいいものを購入してください。
例えば以下の防ダニ枕などはおすすめです。
フォスフレイクス 篠原化学公式ストアPILOX’S

防ダニ寝具全般については
【楽天市場】防ダニ 布団 セットの通販 – ジャンル一覧
などで探してみるといいでしょう。
当サイトでも今後防ダニ寝具についてまとめるかもしれません。

5.防ダニシートでダニを1か所に引き寄せる

ダニシートを使う

次に提案するのが「ダニ取りシート」(ダニ捕獲シート)というものです。知らない人も多いかもしれませんが、「ゴキブリホイホイ」のダニ版というとわかりやすいと思います。

チリダニ対応のダニシートは置いておくだけで、2か月~3か月間、そのシートにチリダニ(ヒョウヒダニ)がどんどん集まってきます。
集まってきたチリダニはエサがないのでそのまま死滅しますので、袋に入れて捨てればOKです。ただ、チリダニに効果がないダニシート(ツメダニ限定)も中にはあるので、本当にチリダニにも効果があるものを選んでください。

ダニシートについては
ダニ捕りロボは効果ない?ダニ嫌いの私が実際に自分で使ってみた私の口コミ
も合わせて読んでいただければと思います。

こちらのサイトもダニ取りシートおすすめランキングの記事で参考になりましたので合わせてよんでみてください。

6.免疫療法で耐アレルギーの体質にする

免疫療法

最後は、自分の身体に防御力を付ける方法です。花粉症と同じように、徐々に微小なアレルゲンを投与して、アレルギーに耐性を付けさせる免疫療法で、多少チリダニがいてもアレルギー反応が出ないように免疫を付けさせる方法もあります。

下のインスタはペットの犬に免疫療法をするものですが、我々も花粉症と同様にアレルギー科や耳鼻科、呼吸器科などで免疫療法を受けることができます。花粉症の場合、花粉の時期もアレルギー薬を飲まずに耐えなければいけませんが(花粉が飛ばない環境はまず無理)、ダニの場合、ダニがいない空間に暮らすことも工夫次第で可能です。

一度免疫が付けば、少なくともダニアレルギーについては今後心配しなくてもよくなります(ツメダニ等から刺されることはありますy)。

 

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しんのすけさん? 先週チリダニアレルギーの検査しました!結果。。アレルギー陽性でした??チリダニには減感作療法が有効という事で今日から治療開始する事にしました。アレルゲンを毎週入れていく治療です。過剰反応したらどうしようかと思ったけど無事何事も無く今過ごせてます!カユカユが少しでもよくなる事を信じて治療したいと思います!頑張ろうね?しんちゃん? #でかわんこ#トイプードル#デカプー#dog#toypoo#toypoodle#しんのすけ#トイプー#チリダニアレルギー#アレルギー#アレルギー犬#減感作療法#ハウスダスト

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公共機関のtwitterでも、様々なダニ予防の呼びかけを行っています。やはり湿度がない環境づくりと、アレルゲンを吸い取って除去するのが大切だということが分かりますね。

チリダニ(ヒョウヒダニ)予防がツメダニ等他のダニ被害を防ぐ第一歩

以上、チリダニ(ヒョウヒダニ)の駆除方法やアレルギーについて書きました。

刺すダニではないので、一見すると大した被害がなさそうに思えますが、吸い込んで体内に入ってしまうので、ダメージは刺されるより大きいかもしれません。

単に殺すだけでは意味がなく、その死骸も完全に除去しないとアレルギーから身を守ることができません。
また、チリダニ(ヒョウヒダニ)がいることで、刺すダニであるツメダニを増殖させてしまいます。

両方一網打尽にするだけではなく、年中繁殖するチリダニ(ヒョウヒダニ)をいかにして予防するか、それによりチリダニ(ヒョウヒダニ)をエサにするツメダニも減らすことができます。

また、そうした日常的な心掛けは、コナダニやイエダニの予防にもつながる動機づけになります。

対策方法はほぼ同じなので、アレルギーと刺される2つのリスクから身を守って、健康的な生活を送ってください。

チリダニ(ヒョウダニ)の駆除方法とアレルギー対策 まとめ

チリダニ(ヒョウダニ)の駆除方法とアレルギー対策
  • チリダニ(ヒョウヒダニ)は目に見えないダニで人を刺さない、つまり腫れることはない
  • 代わりに死骸や糞がアレルゲンとなりダニアレルギーを引き起こす
  • ダニアレルギーは花粉症に似ているが、重症化すると喘息のようになる
  • 刺されるわけではなく、体内に取り込まれて発症するので治療が長引く
  • 乾燥に弱い性質を利用して、高温乾燥させることで予防につなげる
  • 死骸がアレルゲンになるので、駆除しただけではダメで吸引や水洗いが不可欠
  • 人を刺すツメダニのエサになり、生態も似ているので、両方を一気に駆除、予防するのが大切